在住経験者が伝授!中米旅行の治安・防犯対策

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中米といえば、メキシコのチェチェンイツァや、グアテマラのティカル遺跡などに代表される世界遺産、 美しいコロニアル様式の街・・

見どころがたくさんありますよね♪

世界中からの旅人を惹き付けてやまない中米ですが、治安の悪いことでも知られています。

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中米では、貧困から起こる強盗事件や殺人、麻薬関連の抗争などから、犯罪件数は群を抜いており「世界で最も危険な都市」にランキングされてしまうほどの場所もあります。

私自身、中米のグアテマラに在住した経験がありますが、近所のいつも通る道で麻薬がらみの事件が起こったり、よく利用するスーパーで人が撃たれたり・・と例を挙げればキリがありません。

直接自分が被害に遭うということはありませんでしたが、常にそういった事件が身の回りで起こっている状態でした。

ですので、中米への旅行を計画したら、まずは防犯対策をきっちりしてください。

それでは、具体的にどのような防犯対策をしたら良いのでしょうか。

以前、記事にした海外でスリに被害に遭わないための対策は?よくある手口などでは、海外でのスリ対策について触れていますが、中米では、観光で訪れることのできる欧米やアジア諸国とは治安のレベルが全く違うと考えておいたほうが良いと思います。

なぜなら、不法に銃が出回っており、無許可で銃を持つことは簡単だからです。

相手は銃を持っている場合が多く、抵抗すると最悪の場合は撃たれて命を奪われる可能性が高いです。

  • 道を歩いていたら銃を突きつけられて金品を奪われた
  • バスに乗っていたらバスごと強盗に遭い乗客全員が金品を奪われた

・・なんていう話は日常茶飯事だからです。

しかも、観光客だけではなく、地元の人たちも、日常的にそういった犯罪に巻き込まれているのが現状です。

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写真:鉄格子のある商店(グアテマラ) 特に治安の悪い地域は、強盗対策として、店にこのような鉄格子を付けている。 客が希望の品物を伝えると、店主が鉄格子の隙間から商品を手渡して買い物をする、というしくみ。

中南米では、観光客の中でもアジア系は少ないため、日本人の私たちは普通に歩いているだけでも非常に目立ちます。

また中国・韓国・日本などのアジア系=「お金持ち」と思われているので余計に注意が必要です。

あまり小綺麗すぎない格好で、高価な(または高価に見えるような)時計やアクセサリーなどは身につけないようにしましょう。

普段の海外旅行では、道を歩いている時など、外でも気軽に携帯やタブレットを出して使っていると思います。

しかし、中米でそれをやるのは非常に危険です。

スマートフォンやタブレット自体が高価なものなので、すぐに目を付けられて狙われる可能性があるからです。

バス停で待っている間に銃を突きつけられて携帯を奪われたり、歩きながら電話をしていたらすれ違い際にひったくられたというような事件もよくあります。

観光客の多いの遺跡や街では観光警察が配備されているため、そこまで警戒しなくても大丈夫な場所もありますが、地元の人しかいないような場所や公共の乗り物の中では特に気を付けたほうが良いでしょう。

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中米旅行で、街歩きが多くなる場合には、1000円程度の現地の通貨を入れた「ダミー財布(通称:命銭)」を用意することをお勧めします。

もちろん、その他の現金やクレジットカードは分散させて、マネーベルトや隠しポケットなどに入れておきます。

万が一、強盗に遭ってしまったら、無理に抵抗はせずにダミー財布ごと現金を渡して退散していただこうという狙いです。

ただし、それ以上のものを要求された場合は、自分の命のほうが大事なので素直に応じることが賢明です。

ほとんどのクレジットカードは盗難に遭った場合でも全額補償となるので、その際には警察での盗難証明をもらうことを忘れずに。

ホテルの部屋から離れる時には、パソコンや携帯、カメラなどの高価なものは、出しっぱなしにせず、必ずセーフティーボックスや鍵のかかるスーツケース、バックパックの中などにしまっておきましょう。

特に、中級以下のホテルの場合は従業員へのセキュリティー対策がしっかりなされていない場合があるので要注意。

外出中に、部屋の中に置いていたものを盗られたりする可能性もあります。

聞いた話によると、セキュリティーのしっかりしたホテルでは、宿泊客の私物の盗難防止対策として、客室係などの従業員が出入りする際には持ち物チェックを行っているところもあるようです。

ただし、全てのホテルがそういった対策をしているわけではありませんし、万が一、盗難が起こってもホテルは責任を取ってはくれません。

ですので、自分の貴重品は自分で守るという姿勢が必要です。

有名な観光地であれば、英語で事足りる場合もありますが、タクシーやローカルなレストランやスーパーなどではほぼ英語が通じません。

流暢になる必要はありませんが、買い物で数字が言える、注文ができる、簡単な単語が分かる、これだけでも人の対応が違ってくるので覚えておいて損はないでしょう。

全く喋れないよりも、少しでも分かっているほうが旅慣れている印象を与えることができます。

普段、日本で暮らしていて普通にしていること(歩きスマホ、ポケットに財布など)が、場所が変わると危険な行為となってしまうことがおわかり頂けたかと思います。

なお、この内容は、私が実際に中米(グアテマラ)で生活していた際に行っていた防犯対策でもあります。

一人でも多くの中米旅行者が安全で、そして現地での素晴らしい体験ができることを願っています。

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