つい先日、8月にポルトガルとスペインへ旅してきたのですが、
深夜、マドリードの地下鉄に乗っている時に、なんとスリにiphoneを盗られそうになりました!
いやぁ~、人生で初めて、スリの顔をまじまじと見ましたよ。
スリって実際は全然怪しくなさそうな、「どこにでもいる普通の人」がやっているんですよね。
- どんな手口だったのか?!
- 犯人はどんな顔だったのか?
- どうやって私がスリに気づいたのか?
- スリ対策はどうすればいいのか?!
その詳細を記事にしました!
(下へ続く)
Contents
マドリードの地下鉄でスリに遭遇!時間帯や状況は?!
時間帯は深夜
9日間の日程で、ポルトガルとスペインを旅していたのですが、ポルトからポルトガル航空でマドリードまで移動。
マドリード到着は22:30頃でした。
預けていた荷物の受取などをしているうちに、23:00頃をまわり、それからマドリードの地下鉄でアトーチャ駅まで。
地下鉄に乗っている時間がかなり長くて1時間弱くらいはかかっていたと思います。
空港から直結のメトロに乗って、途中で乗り換えをしました。
この時点で、時間は深夜0時近くなっていたと思います。
メトロ内での状況
深夜なので、車内は人がまばら。
夫も私もスーツケースを持っていたので、地下鉄の座席には座らず、ドア付近で夫と一緒に立っていました。
その時、電車内は全く混雑していなく、空いている座席もあるのにもかかわらず、私達と同じくドア付近に立っている男性がいたのですが、少し距離が自分に近いなと感じていました。
混雑してもいないのに、至近距離にいる男は、たいてい痴漢かスリだと思うんですけどねw
そんな感じで少し違和感を覚えつつ、私はスマホで調べ物をしていて、一度それをポケットに入れました。
そして、しばらくすると・・・・
えっ!?私のポケットに人の手が入っているんですけどー!
移動中は常にスマホはバッグに入れているのですが、その時はポケットに一旦入れて、しばらくしたらまたすぐに取り出すつもりでいました。
その時、自分の右ポケット付近に明らかに違和感が・・
何か体温みたいなものを感じたのです。
そして、ポケットに目を向けると・・・
明らかに人の手が私の右ポケットに伸びている!!
完全にポケットの中に手が入っているわけではなくて、手前のところで犯人の手の3分の1くらいがポケットに入っている状態。
「あー、やっぱりこいつはスリか・・!」(私の心のつぶやき)
スリの顔を見た!意外にも普通すぎるほど普通の若者だった。
(↑これはイメージ画像ですが、まさにこんな感じの普通の青年がスリでしたよ!)
私はすぐにそのスリの手を振りほどいて、隣にいた夫に、「この人スリ!!!」と伝えました。
夫が「オイ(ごるぁ)!」とかスペイン語で「ラドロン(泥棒)」とか相手に言っても、当たり前ですが、焦る様子は全くなく、スリ本人は何事も無かったようにシレっと完全無視。
ですよねー、、、相手はプロですからね・・。
私はそいつの方を向いてしばらく顔をガン見していましたが、意地でも目を合わせようとしません(当たり前だけど!)。
私がその時に見たスリの特徴は、こんな感じ。
- とても小綺麗な服装(ZARAとかで売ってそうなポロシャツにチノパン)
- 白人で金髪、20代くらい
- 顔はどこにでもいそうな普通の若者(見方によっては少々イケメンの部類かもしれない)
- 単独犯ではなく、実はグループで行動している
なぜグループだと分かったのかというと、
夫が「ラドロン」と言った時、近くにいた男が「お前バレちまったのかよww」みたいな感じで笑っていたそう(私が立っている角度からは見えなかったけど)。
実行犯のスリは、隣に女性がいてカップルを装っていました。
つまり、
- 実行犯の男性は1人
- 実行犯の隣にはカモフラージュのための女性が1人
- もう1人の男はおそらく見張り役
そう、合計3人のスリグループだったわけです!
マドリードの地下鉄スリはどんな手口を使うつもりだったのか?
今回は私に気づかれてしまったので「スリ未遂」に終わりましたが、果たしてこのスリはどんな手口でスマホを盗ろうとしたのでしょうか?
私達に犯行を気づかれた後、彼らは次の駅に到着するなり、そそくさと電車を降りていきました。
私が想像するに、
- ポケットの中のスマホを降車間際のタイミングで奪い、そのまま開いたドアから去っていく
という計画だったのかなと推測。
降車間際で奪えば、被害者が気づいてもすぐに電車を降りて逃げることができますよね。
そう考えると、今回のスリは、私のポケットに手を入れるタイミングを少し早まったんじゃないかと・・だって私に気づかれる程のタイミングだったし。
ただし、スマホを上手く奪えたとしても、私のスマホはビヨンビヨンに伸びるキーチェーンでバッグにがっしり繋いであったので、なかなか難しかったのではないかと思います。(そのチェーンは犯人には見えてなかったんだろうか?)
そのビヨンビヨンを切って奪うとしても、降車間際だと時間かかるだろうしね。。
今回、私がターゲットにされた原因は3つ
で、今回、私がカモられたのはこの3点が原因だと分析。
- スーツケースを持っていた
→注意が手荷物に行きにくい
- 車内で夫と向き合って喋っていた
→背後が無防備になる
- 一時的とはいえ、スマホをポケットに入れた
→模範的な?カモ的行動!
マドリードでスリに遭っている日本人は数えきれないほどいると思うので、「ちょろいぜ!絶好のカモだぜ!!」とでも思われたんだろうなぁ・・アワワ ヽ(´Д`)
絶対にこれだけは注意して!スリ被害に遭わないための5つのポイント
実は、私は以前、バンコクでスリに遭い財布を盗られたことがあります。
参考:バンコクでうっかりスリ被害に遭った話。スリのよくある手口を知って防犯対策!
それ以来、海外にいる時は、常に周りを警戒して、人に対してものすごーーく疑い深くなってしまいました。
防犯対策もあれこれ試行錯誤して、その土地で自分が最適と思う対策を施しています。
そんな中で培われた「スリや犯罪に遭わないための鉄則」がこれ!
「普通の人」こそ疑え!
以前は、ヨーロッパでスリといえば「ジプシーに気を付けろ」なんていうのをよく耳にしましたが、現在はそれだけでは注意が足りません。
今回のマドリードのスリもそうでしたが、犯人はいたって
- 「どこにでもいる普通に見える人物」
そんな人間こそ要注意なんです。
いかにも怪しそうに見える1人の人間よりも、スーツ姿のビジネスマン、カップルや夫婦、親子などを装った「普通の人」が、実は一番怪しいのです。
最近では妊婦のスリもいるようですからね・・・くれぐれも見た目だけで騙されないようにしてください!
自分に近づいてくる奴は片っ端から疑え!
私が今回スリを察知できたのは、
- 「不自然に自分の近くに寄ってくる人間は怪しい」
と常々思っていたからです。
他にスペースがあるのに不自然に自分に近く寄ってくる人間は、おそらく何か魂胆があるはず!
これは海外だけではなく、日本でも同じで、痴漢や盗撮を事前に防止するのにも役に立ちます。
また、妙に親切な人にも要注意です!
特に大都会では、必ず何か魂胆があります(気を逸らせて、その隙に財布やケータイ盗るとか・・org)
バッグやリュックは必ず自分の手前で、手を添えながら持つ!
これは基本的ですが、一番重要ポイント。
- しっかり荷物をガードして持っている
ということをアピールすることで、盗る隙がないと思わせるので、スリに遭う可能性も減ります。
特に人混みでは、
- 手を添えながら荷物をもつ
- ショルダーバッグのストラップを短めにする
この2点を行うだけでも効果があります。
また、スーツケースを引いている時は、他の手荷物に注意が行き届きにくい状態になるので、スリはそこをよーーく狙っています。
スーツケースがある時も、手荷物には十分気を付けて!!
携帯や財布はキーチェーンで繋ぐ
私は海外旅行の時はいつも財布とスマホはそれぞれキーチェーンで繋いで使っています。
キーチェーンは、リングの部分をショルダーバッグの内ポケットに付いているファスナーに取付けています。
キーチェーンは、できれば金属製の切られにくい素材が良いですが、重いので、私はプラスチックコイルの伸びるタイプを使用しています。貴重品が繋がっていることで、万が一盗られそうになってもその分時間がかかるしくみなので、面倒なターゲットと見なされるでしょう。
また、スリ防止だけではなく、スマホなどのうっかり置き忘れ防止にも役立ちます!
※貴重品は分けて持つようにしておくことは言うまでもありません。現金やクレジットカードは1箇所に収納せず、予備分を分けて持つことでリスク分散になります。
旅行先の犯罪・治安情報を熟読する!
旅行の前に、その国や街の最新の犯罪情報を熟読しましょう。
例えば、在スペイン大使館のHPでは、これまで日本人が被害に遭った手口などを掲載しています。
- 朝食会場でコーヒーを入れている隙に、バッグの紐を切られてバッグごと奪われた
なんていうショッキングな事例もあります。
調べ方は、在外公館のHPで、旅行する国や都市の「領事関連情報」のページから、「邦人被害情報」を探します。
また、「渡航する国・都市名」 + 「犯罪」 + 「手口」などの検索ワードで、個人ブログの経験談からもスリや犯罪手口を調べることができます。
犯罪手口を事前に熟読しておけば、いざ自分がその状況になった時、とっさに「カモにされている!!」と気付くことができるので必ず目を通しておくことをおすすめします。
事前知識と、現地での固いガードで、自分の貴重品を守りましょう!
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