(写真:インドの牛乳屋さん)
インドと聞いてすぐに思い浮かぶのは、何よりも治安!
初めのインド旅行でしたが、いろんな意味で衝撃でした。
そして疲れました(-_-;)
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いろいろ危険な話を聞くけど、実際インドの治安ってどうなの?
外務省の治安情報では、デリー、バラナシ、アグラ、ジャイプールなどの主な観光地は、「レベル1(十分注意 2017年1月現在)」に指定されています。
他の国と比べると、例えば中米の中でも特に治安が悪いといわれるホンジュラスやエルサルバトル、南米のベネズエラ、それぞれの首都が「レベル2(不要不急の渡航中止)」です。
そう考えると「レベル1」のインドは、まだそこまで危険ではないように思えますよね。
でも、ここ数年インド関連のニュースで記憶に残るものといえば、一人旅をしている女性のレイプ、監禁事件、
旅行者のみならず現地のインド人女性も数多く被害に遭っている強姦殺人など、こういった事件は後を絶ちません。
また、旅行者を狙った詐欺や強盗事件など、様々な手口で旅行者はターゲットになりやすいのが現状。
こういった被害に遭わないためには、事前にどんな犯罪や手口があるのかを知っておくだけでもかなり回避することができます。
この記事では、2016年12月に私がインドを訪れて感じた「気をつけるべきポイント」を挙げてみました。
インド個人旅行はとにかくいろんな意味で疲れる。
(写真:ニューデリー駅周辺の様子。)
客引きとの根比べ?!
インド旅行を一言で表すならば、とにかく「戦い」に尽きると思います。
というのは個人旅行の場合、すべて自力で移動しますよね。
すると、リキシャやタクシー、列車に乗る機会が多くわけです。
このひとつひとつが「法外な値段交渉との戦い」だったり、悪質な詐欺まがいの「客引きとの戦い」なんです。
戦いといっても、実際に戦うわけではありませんが、
こちらが「心理的に戦闘モード」になっていないと、商魂たくましい運転手や客引きに対抗できないんです。
押しに弱い日本人
特に、日本人は押しに弱い傾向があるので、強く言い過ぎたかな、と思うぐらいでちょうど良いのではないかなと感じます。
普段、日本で生活する中では客引きとの「戦闘モード」になる場面なんてほとんど無いです。
旅の間中ずっとそんな状態にいると本当にものすごーく疲れます!
また、騙されないように、と常に気を張っていることにも疲れる。
でも、そうでもしていないと犯罪に巻き込まれる可能性もありますし、特に個人旅行では自分の身は自分で守らなければならないので、そうせざるを得ないというわけです。
インドあるある事例!危険を回避する3つのポイント
日本語や英語で話しかけられても、絶対に行き先は言わないこと。
インドで街を歩いていると、必ずと言っていいほど現地のインド人から話しかけられます。
「どこに行くの?道わかる?」とか。
英語や日本語で話しかけられるのですが、この場合、95%は「何か裏がある」と思ったほうが良いです。
中には本当に親切心で声をかけてくる人もいますが、それを見分けるのはとても困難。
なので、ここは思い切って割り切ることも必要。
「日本人の友達がいる」とか「僕はただ困ってる人が助けたいだけなんだ」などと言葉巧みに近付いてきます。
そう言われてしまうとついつい無視できないのが日本人。
でも彼らの目的はただ一つ、「自分の知り合いの店へ旅行者を連れ込んで、マージンを貰うこと」。
なので、うっかり行き先を言ってしまうと、
「今日はその店(行き先)は閉まっている」などと嘘をついて、他の店へ誘導されてしまうんです。
これの事を知らないと、親切に教えてくれたのだと思って旅行者は信じてしまい、まんまと彼らのカモにされてしまうので気を付けましょう!
駅ではニセポーターやニセ係員に注意!
(写真:早朝のアグラ駅)
ニューデリーなどの大きな駅では、特に、「ニセポーターやニセ係員」に注意が必要です。
デリー市内のメトロでは改札がありますが、長距離列車などが発車するデリーなどの大きな駅では改札がありません。
よくある手口では、そこで「チケットを見せろ」とニセ係員に言われても絶対に見せないこと。
無視してスルーが正解です。
特にキャリーバッグやバックパックなどの大きな荷物を持っていると声をかけられやすいです(実体験より)。
彼らの目的は「『そのチケットは使えない』などと嘘を言って、旅行会社へ誘導し、法外な値段で別のチケットを買わせる」こと。
うっかり信じてしまうと、貴重な時間とお金を失うことになります(><)
私が長距離列車へ乗った時は、チケットは、列車の中で車掌が確認していました。
駅に改札がない代わりに、車内でチケットを確認するしくみになっているようです。
なので駅のホームなどでチケットを見せる必要は全くありませんので、騙されないようくれぐれも注意してください。
リキシャ(トゥクトゥク)やタクシーに乗る時に注意すること
必ず事前に値段を確認!
インドでの旅の交通手段として、リキシャやタクシーに乗る機会が多くあると思います。
相手は、旅行者に対して通常の何倍もの外国人価格をふっかけてきますので、
当たり前のことですが、このとき、必ず乗る前に値段交渉をする必要があります。
まずは言い値の半額を言ってみて、徐々に折り合いのつく値段で決めるのが良いでしょう。
とは言っても、私自身、こういった交渉事が面倒なタイプなので、言い値よりも少し安くなればそれで良しと思ってしまいます(日本円に換算するとたった数百円の違いだし)。
さすがに言い値で乗ってしまうのは、向こうの思うがままになってしまって良くないですが、私のように交渉事が苦手、疲れるから嫌だ、という方は、値引きの額にはそこまでこだわらなくても良いかもしれません。
ただし、最初に値段を確認して高すぎると思ったら、多少の交渉は忘れずに!
走行中はGPSアプリで現在地を確認!
また、走行中は目的地に向かっているのかMapsmeなどのGPSアプリで常に方向を確認することが重要。
万が一、運転手におかしな方向へ連れていかれないようにするためにも、GPSで自分たちが向かっている方向を確認すると安心です。
遠回りしないように、「次の角は右だよね」とか「この道まっすぐだよね」などと、少しでも土地勘があることを運転手にアピールするのも良い方法です。
1日チャーターする時に気を付けること
リキシャやタクシーを1日チャーターする場合、全部込みの値段で交渉しますが、おそらく運転手は自分と提携している店へ旅行者を連れていこうとします。
旅行社を土産物店へ連れていくだけで運転手は店側から手数料がもらえる仕組みになっているからです。
運転手はきっと、必死になって土産物屋へ連れていこうとすると思いますが、時間がなかったり、土産物に全く興味がない場合は、きっぱりと断りましょう。
12月のインド旅行の際、アグラでリキシャをチャーターしたらやはり土産物屋に連れて行かれました。
事前に運転手が「バザールへ行ってもいいか?」というようなことを聞いてきて、帰りの列車までに時間もあったので、暇つぶしに行ってみることにしました。
最初、バザールと聞いて何か市場のようなところに行くのかと思っていたのですが、実際には何てことのないどこにでもあるような、お茶やスパイスや雑貨が置いてある、大して安くもない土産物屋と、ジュエリーの店でした。
特に何も買わなくても店員にしつこくされることはなかったです。
2軒目が終わったら「カーペットも見ないか?」と散々言われたのですが、さすがに買う気などないし、少々疲れてきたのでそれはさすがに断りました。
まとめ
日本人はその風貌からもインドではとても目立つので、余計に声をかけられやすいです。
一番簡単な回避方法は、誰から話しかけられても無視を貫くことかもしれません。
かと思えば、日本人が珍しいのか、「一緒に写真を撮ってほしい」と言われることもよくあります。
私自身、数日間のインド旅行中で2回ほどありました(これは中米でもよくあって、単に日本人が珍しいから一緒に写真を撮りたいと思っているだけの場合がほとんど)。
こんな感じで、話しかけてくる人全員が悪者というわけではないのですが、事前に危険情報知っておくと、現地で同じシチュエーションになった時に危険を回避できます。
インド旅行前には安全情報や詐欺の事例などをの下調べを入念にしておくのを忘れずに!
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